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うだぐだ。日記にもならない。
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はぁぁあげられはしなかったけど書き終えたのでこっちにアップ!
クリスマス竹くくR18です! ごめん若干生々しい表現が…
えろってわかりません。ホモでは初エロですたのでいろいろ…わけわからない部分が…!

現パロ
暴君七松
クリスマスにテンション高い5のい
苦労人竹谷
料理人竹谷
それではメリークリスマス!

 クリスマス・イブ・イブだ! とすさまじいテンションの高さで哀れな後輩を引き連れて七松先輩がアパートに乗り込んできたのは半日前のことだ。どこにそんな荷物を抱えていたのかは知らないが、うまくもない度数だけがやけに高い酒をも大量に投入して、さらには竹谷の家に主に七松自身のおかげでたまった酒もひっぱりだし、それこそ悲惨な大宴会が幕を開けた。一番初めに竹谷がしたことといえばベッドに古いシーツを敷き、パソコンと貴重品と実験用具を防水のバッグに詰めて安全な場所に避難させることだった。これすべて、大きな犠牲と五年の経験値ゆえの行動である。狭い部屋にはもう、大量のむさくるしい野郎どもがぎゅうぎゅうづめになって酒を飲んでいる。要するに、最悪の光景だ。
 明日明後日に控えた一年最後の大イベントに、いわゆる「リア充」ですごせるものにはそれを肴に酒を飲ませ、すごせないものには代わりに酒を恋人のように飲んだ。竹谷がコツコツと貯金しているのは、卒業してこの部屋を明け渡すときにいくら請求されるかわかったもんじゃないからだ。酒のシミやらこわした襖やら、身に覚えがありすぎて全部忘れてしまっている。両親には、正直顔向けができない。
 そして酒に理性を飛ばせないのは、幸か不幸か、できれば幸であってほしいと願っている。
 「せんぴゃいはしゃんたさんになにかお願いことしましたかぁ」だなんて、普段なら男気あふれる看護科の富松がふにゃふにゃになってなだれかかってくる。ああそうか、サンタか。富松はなにかしたのか、と適当なことを言えばそうですねぇ、迷子捜索がなんとやらともつれる舌で必死に何かを熱く語っているのもよそに、竹谷は切実に願った。あれを連れ去ってほしい、なんてむちゃな相談はしない。けれどもせめて、死屍累々の部屋の中央で死にそうな後輩に酒をすすめる暴君にぜひとも卒業に見合うだけの単位を与えてほしいと思う。いつまで大学にいるつもりだあの人は。
 
 
 自分がいつ寝たのかも知らないが、まぶしい洗濯日和の気持ちのよい朝日に瞼を開ければ、飛び込んできた光景はとにかく散々なものだった。メリー・クリスマス、竹谷八左エ門。つぶやけば今この自分の状況に濃いデジャヴを覚えた。
 とりあえず自分の膝を枕にしている孫兵はかわいそうだったので、すぐ隣で間抜けな寝顔をさらしている勘右衛門のほっぺたをべちんと叩けば、うわっほ! と奇妙な声をあげて飛び上がり竹谷の鼻先にその漫画みたいな顔を突き付けた。起き抜けなのに、目はぱっちりしてるわこっちの眠気が吹き飛ぶ。器用というか気味が悪いというか。背筋をうすら寒いものが駆け上った。
「ははは~昨日も悲惨だったねぇ」
「へらへらしてねーでさっさと片付けやがれ。昨日の腹踊りムービーばらまくぞ」
 けらけら笑っていつまでも立ち上がらない勘右衛門に睨みをきかせても、けろっとしたままだ。さすがに立ち上がりはしたけれど。「SAVE LOVE」と書かれたピンクのTシャツの下にはマジックの落書きがまだくっきり残ってるに違いない。
 目覚めたやつから順番に叩き出し、片づけながら時々電車賃がないとほざく輩に貸しを作り(返ってくることは極めて少ない。)、最終的に勘右衛門とまとめたゴミだけが残った。
「いやぁきれいになったなった」
「センキュー。お前らが来る前よりも、きれいになった気がする」
「どういたまして。まぁ今夜兵助とよろしくやるなんて考えたらここは奇麗にしてやるしか、」
 なんてことを言い始めたものだから全部言い終わる前にやつの腕に三分の二のゴミを突き付けて、ドアを閉めた。なんだか向こうから奇声が聞こえるけど、聞こえないふり。しばらくしてかんかんとコンクリをたたくブーツの音がした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 六時きっかり。キッチンからはオリーブオイルの焦げる香ばしい匂いが漂ってくる。シーザーサラダに四時半焼き上がりのパン屋のフランスパンが、小さなちゃぶ台の上に所狭しと並んでいた。
 安っぽいインターホンが鳴る。ちょうど、なんとなく海鮮ものがほしいなぁと買ってきたエビとイカに、冷蔵庫の中身を合わせて八宝菜を作っているところだった。いつまでたっても律儀な奴だ、と緩む頬を一度だけパンと叩いてアパートのドアを開けた。
「よう、はち」
 言葉とともに、兵助の口からは白い息が吐き出されて消えた。さみー、と肩でマフラーをつぶすみたいに震えてみせる。その拍子に黒い髪から白い粉が落ちた。
「え、雪降ってんの?」
「降ってる! てかあったけー」
 勢いよく扉を閉めてせわしなく靴を脱いだ。もちろん揃えなんてしない。うっわ、丸ごとチキン? 俺はじめて食うよー、なんてテンションの上がる背中に、兵助、とその名前を呼んだ。
「買ってきてくれた?」
「もちろん!」と持ってきた紙袋から例のものを取り出して笑顔でくるりと振り向いた。「ケーキと赤ワイン!」
 そう言って兵助は鼻歌を歌いながらちゃぶ台にそれらを置いた。ふんふん、と音痴だからなんの歌かわからないけれど「クリスマス」って単語が聞こえるから多分そういう歌。かわいいやつだ。なんて思った瞬間に腕が伸びていた。
「メリークリスマス」
 ぎゅうと捕まえれば、兵助の動きがぴたりと止まる。冷たかった。手探りで手をつかみ取って、それもまたぎゅっと握りこんだ。
「……今日はイブだっての」
「じゃあメリークリスマスイブ」
 さらに力を込めて、項に鼻先をうずめた。石鹸の匂いがする。シャワーを浴びてきたのかな。やめてくれよそんな、俺をあおるようなこと。
 兵助はその黒髪の向こうで、顔を真っ赤にして照れてるに違いない。突き飛ばされないのは、クリスマスだからだろうか。
「……はっちゃん」
「なぁに、兵助。好き」
「焦げくさい」
 一気に我に返った。大急ぎでキッチンに戻った竹谷を、兵助が大笑いしていた。
 
 
 チキンは丸ごとだったのが幸いして、表面の一部だけが焦げただけで大部分がおいしくいただけた。「綺麗なチキン食いたかったなー」なんて兵助が言ってたけど、笑顔だったから無視した。
 お腹いっぱいだと言い始めてからもバラエティやらドラマやらを見てげらげら笑ってひたすら食ってた。さすがに食べれなかった分はラップをしてキッチンに持って行く。その間、兵助が持ってきたSF映画をDVDデッキにセットした。エイリアンの侵攻を食い止めるという、まぁありがちな内容だけれども竹谷も兵助もこういうのが大好物なのだ。
 身体をぴったりと寄せながら、ベッドを背にカーペットに座りこんで映画を見た。怖いシーンは、手を握り合った。別にふたりとも大丈夫っちゃあ大丈夫なのだけれど、なんどか映画鑑賞するたびにそれが普通になった。驚くたびに兵助が指先に力を込めるのが、ひどくいとおしいと思う。
 主人公とヒロインの、キスシーンでエンディングだった。不意に兵助が身じろいだかと思えば、唇に唇が押しつけられる。抱きしめた身体は、部屋に入ってきたときとは打って変わって、暑いほどだった。
「プレゼントは?」
「だから今日はイブだっての」
 そう言って、兵助はまたキスを強請った。今度はもっと濃厚なの。早急に服を脱がせ脱いでベッドにもつれこむ。まだ足りなくて、もっともっとと舌を絡めた。頬から項、なにもない旨に腰骨、太もも。触れるたびにびくりと兵助が反応する。唇から洩れる声はおんなのそれとは違い低くて太いけれども、快楽にとろける顔はたまらない。真面目な兵助が俺だけに見せる、俺だけの兵助。ああ、愛しい。ムスコ同士をすり合わせてたまらない快感に息が荒くなる。ちら、と時計を見れば、単身は頂点を少し回っていた。
「メリー、クリスマス」
 耳元でささやく。一瞬何を言われたかわからなかったらしくて、へ、と兵助の顔に疑問符が浮かぶ。竹谷は微笑んで、すでにとろとろに溶けた菊門にゆるゆると指を添えた。
「俺、ちゃんとプレゼント用意したよ」
「う、うん」
「でもさ、やっぱり、俺のこれが、一番最初のプレゼントになりそう」
 顎で、股間のほうを示す。かぁ、と兵助の顔が赤くなる。
「受け取ってくれる?」
「――ばっかやぁ……あ、あぁん!」
 答えを聞くまでもなく、一気に貫いて、強請った。もう限界だったらしくて、一緒に扱いてやれば兵助はすぐにイった。白い液体のついた顔がすごく煽情的で、どうやら兵助からの一番初めのプレゼントはこれらしい。
 なんてバカなことを考えていれば、おっきくなった、なんてかわいいことを言われた。どうやら、俺の絶頂ももうすぐそこらしい。

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