うだぐだ。日記にもならない。
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お前、と老婆はしわくちゃの顔にさらにしわを増やした。もう、どこが目で口で鼻なのか、さっぱりわからない。
「誰を相手に喧嘩売ってるのかわかってるのかい?」
「うん」
肯定なのか否定なのか、それすらも曖昧にわらしはうなずいた。ああこいつは救いようのない馬鹿に違いない。きらきらと目を輝かせて、その野望には似つかわしくないからりとした笑顔をしているのがすごくまぶしい。
「天魔王だ。七つの山を手中に収める、負けも老いも知らない化けモノだよ」
「化けモノじゃないよ」わらしはまったく疑いのない強い口調で言った。「山上小宗太という、俺と同じもとは小さなこどもだったって、聞いた」
誰だか知らないが、そんなことをこいつに吹き込んだやつもずいぶんとひどいものだ。からかっていたのか同情からか、そんな酔狂なことを言ってしまうなんて。
「それにお前、武器すら持っていないじゃないか」
わらしが持つのは小さな荷物。三日分の食料と路銀とその他もろもろ。武器はおろか、刃物すら持っていないのではないか。
しかし彼はにたり、と笑った。
「武器ならあるよ」
「どこに」
「ここに」
両のこぶしを作って、わらしはそれを老婆に向けた。力強く突き出されたそれは、骨ばっているのでもふくよかなのでもなく、一瞬息を忘れるほどに鋭い刃物のような気配を持っている。
「俺は肉を絶たない。父さんと母さんが作ってくれたこの身体を変えたくないから、俺は刃物を使わないし血を流さないよ」
「馬鹿じゃないのかい」
「だって、切るのは痛いじゃないか」
打つのだって痛いさ。なんという、馬鹿で阿呆な子なんだ。
けれどもそんなわらしに、ふと、熱い気持ちを抱いてしまう。まっすぐな生きざまは、昨今に珍しく、まぶしかった。
とりあえずこんばんわ。今週末も更新できませんでした…
来週は頑張るぞ!
では眠いのでおやすみなさい。
「誰を相手に喧嘩売ってるのかわかってるのかい?」
「うん」
肯定なのか否定なのか、それすらも曖昧にわらしはうなずいた。ああこいつは救いようのない馬鹿に違いない。きらきらと目を輝かせて、その野望には似つかわしくないからりとした笑顔をしているのがすごくまぶしい。
「天魔王だ。七つの山を手中に収める、負けも老いも知らない化けモノだよ」
「化けモノじゃないよ」わらしはまったく疑いのない強い口調で言った。「山上小宗太という、俺と同じもとは小さなこどもだったって、聞いた」
誰だか知らないが、そんなことをこいつに吹き込んだやつもずいぶんとひどいものだ。からかっていたのか同情からか、そんな酔狂なことを言ってしまうなんて。
「それにお前、武器すら持っていないじゃないか」
わらしが持つのは小さな荷物。三日分の食料と路銀とその他もろもろ。武器はおろか、刃物すら持っていないのではないか。
しかし彼はにたり、と笑った。
「武器ならあるよ」
「どこに」
「ここに」
両のこぶしを作って、わらしはそれを老婆に向けた。力強く突き出されたそれは、骨ばっているのでもふくよかなのでもなく、一瞬息を忘れるほどに鋭い刃物のような気配を持っている。
「俺は肉を絶たない。父さんと母さんが作ってくれたこの身体を変えたくないから、俺は刃物を使わないし血を流さないよ」
「馬鹿じゃないのかい」
「だって、切るのは痛いじゃないか」
打つのだって痛いさ。なんという、馬鹿で阿呆な子なんだ。
けれどもそんなわらしに、ふと、熱い気持ちを抱いてしまう。まっすぐな生きざまは、昨今に珍しく、まぶしかった。
とりあえずこんばんわ。今週末も更新できませんでした…
来週は頑張るぞ!
では眠いのでおやすみなさい。
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